金投資の基礎知識~金相場の過去の推移を知る


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金融危機以降の経済回復に薄明かりが灯りつつあるとは言え、ドルや株式など「ペーパーマネーへの不安」はまだまだぬぐいきれない状況です。

加えて世界的な低金利傾向も、当面解消されそうにありません。

このような世界経済の環境下、今後の金相場の長期上昇トレンドを期待する声が、だんだんと高まっています。


金投資のための基礎知識として、過去の金相場のトレンドをおさらいしておきましょう。


金の国際価格を決める単位として、「トロイオンス(TOZ)」が使われています。

国内では金地金バー)をはかる単位として通常「グラム」が使われ、「金地金1グラムあたり何円」という表示方法がとられています(最小売買単位は5グラムが多い)。


しかるに貴金属の世界では、「トロイオンス(troy ounce, TOZ)」のみが重さの単位として国際的に認められ、使われています。

1トロイオンス1TOZ)=約31.1035グラムで、単3乾電池1本より少し重い程度の重量です。

トロイオンスは正式名称で、通常は「オンス」と呼ばれています。

ちなみに重量をはかる単位の「オンスounce)」とはグラム数が異なるので、注意が必要です(ちなみに1オンス1OZ=約28.3495グラム)。


金の国際価格は米ドル建てで、「1トロイオンス=何ドル」という表示がなされます。

金市場はいまや世界の主要都市に存在し、世界のどこかで24時間眠ることなく取引がなされています。主な市場としてはニューヨークを中心とする先物取引市場と、ロンドンを中心とする現物取引市場がありますが、現在では先物取引市場のほうが規模が大きく、したがって全体としての金価格はニューヨークを中心に回っていると言えます。

ロンドン市場においても、取引は米ドル建てで行われています。


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金価格の推移、金相場の歴史を振り返ると、1973年の第一次オイルショック、1979年の第二次オイルショックによって原油価格が上昇したのに伴い、その後を追うように金価格も上昇していきます。

そして1979年末の旧ソ連のアフガニスタン侵攻により、金価格は1トロイオンス=875ドルまで暴騰しました。まさに「有事の金」の面目躍如です。


しかしその後は、1987年のブラックマンデー、1991年の湾岸戦争、1997年のアジア通貨危機など、さまざまな相場にショックを与える要因が続いたにもかかわらず、金相場の反応は鈍く短期的な反応にとどまり、2000年代に入るまで実に20年以上も、金価格は一貫して下げトレンドを形成してきました。

1999年には、1トロイオンス=252ドルの最安値をつけるに至っています。


しかし2001年のアメリカ同時多発テロ事件、そしてそれを契機としたイラク戦争などに伴い、底を打った金相場は長い眠りからさめたかのように上昇トレンドにのりはじめました。

サブプライムローン問題に端を発した金融危機のまっただ中にあった2008年3月には、史上最高値となる1トロイオンス=1,033.90ドルとなり、ついに1,000ドルの大台乗せを達成しました。


金融危機による世界的な信用不安が強まった環境下、「質への逃避」として金への選好が進んだためと考えられます。


そしてその後は2011年に1トロイオンス =1,923ドルの史上最高値をつけ、2012年まで12年連続で上昇し続ける、強い上昇トレンドを維持してきました。


しかしその後2013年に入り、相場は1,179ドルまで大きく下落しました。

その理由として、世界的なインフレ懸念の後退・金相場の過熱感調整・新興国の景気減速などが指摘されています。


そして現在、おおよそ1,240~1,270ドルのレンジ(2017年4月現在)で推移しています。

米FRBの利上げ動向の影響もあり、今後についての見方は分かれるところですが、金の産出量(鉱山の供給量)の伸び悩み、中国のバブル崩壊懸念、EU情勢が緊迫する最近の国際的動向などを背景に、実物資産である金への信頼が今後は再び高まるのでは…との声もあります。

加えて英国の2016年6月の国民投票によるEU離脱派の勝利によって世界経済の先行きが懸念されており、金の価格は上昇トレンドにあります。


金相場が20年もの長い間にわたって低迷してきた歴史を鑑みれば、マグマをため込んだ上昇相場のエネルギーの開放はまだこれからとして、今後の再上昇を期待する声が強まってきています。


次の記事は「金投資のリスクとは~為替リスクと価格変動リスク」です。

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